日常の記録です


  • 事務所開設1年と少し
    ー浅葱土・荒壁・竹・藁 ー

    桐畑設計室の事務所を開設して1年と少し経ちました。

    色々なご縁の巡り合わせで、最近は京町家に携わらせていただいております。土壁や、床の間、襖、畳、等、現代住宅の設計ではなかなか出会う事がない素材や工法ばかりです。

    知れば知るほど、追求すればするほど、面白さ、美しさ、心地よさが増すように思います。

    また、職人さんがとても生き生きしていて、ものづくり、家づくりの楽しさを感じます。

    最近は町家暮らしの生活にも慣れてきて、花を生けたり、和菓子を買ったり、お茶を立ててみたり、と、町家には、日々の小さな幸せを感じさせてくれる仕組みがあるのだな、と日々実感しています。

  • 2024年新年

    新年あけましておめでとうございます。

    事務所を開業して1年が経ちました。

    昨年はいくつかの京町家の実測調査や改修現場に関わらせていただきました。
    古いお宅の調査は学ぶべき事や発見が多く、「建築は時間を越える」という、
    恩師に教えていただいた大切な言葉を思い出しました。

    これらの知識や感性を、これからのものづくりに生かしていきたいと思います。

    ゲンカンにお正月の花を生けました。
    日常に感謝して日々頑張りたいと思います。
    (トクサ、ユーフォルビア、サザンカ、アプライト)


  • 模型プレゼン

    事務所で初めて、建築プレゼンを行いました。
    模型は空間のイメージが伝わりやすいようで、喜んでもらえた気がします。

    ↑オモテから奥の間を見た写真です。
    色々な視点から、空間を見ていただけるよう、
    屋根・壁・出格子等を取り外せるように工夫しました。

  • 枝もの、桜

    啓翁桜。
    3月30日 蕾/4月2日 開花/4月8日 葉桜

    春なので、桜をと生けました。
    生けてから、どんどん花開いて、葉が付き、成長していく様子が楽しいです。

    蕾が開いた瞬間、嬉しい気持ちになります。

  • 掛け軸

    人生で初めて、掛け軸をかけてみました。
    祖母からもらった梅に鶯です。
    ですので、掛け軸の梅とつながるように梅の一種生 逆勝手と合わせてみました。

    掛けてはじめて気が付きましたが、花と掛け軸のバランスが非常に難しい。

    掛け軸は床の間幅の1/3程度であるとバランスがよいそうです。
    うちの床の間は芯-芯で幅5尺(150㎝)×奥行2尺(60.5㎝)。
    なので、本当は幅50㎝ぐらいの掛け軸がよかったようです。
    この掛け軸は尺8横(約71㎝)でした。

    また一つ勉強になりました。

    ※23.03.28追記
    色々な方にお聞きしたところ…
    ・お茶のとき:花を飾るときは掛け軸は花以外のもの
    ・お花のとき:掛け軸は基本なし

    だそうです。何か違和感があったので、昔の方の積み上げてきた技は素晴らしい。
    やってみないと気づけませんでした。

    「君台観左右帳記」という座敷飾りのルール本があるそうなので、読んでみたいと思っています。
    風鎮を取り付け、置物に入れ替えてみました。
    確かにこちらの方が馴染みます。